五島雅治選手が大相撲藤島部屋に入門します

12月18日（火）文京キャンパスで五島雅治選手の「藤島部屋」入門記者発表会見が開催されました。

（左から）藤島親方、五島雅治選手、鈴木昭一学長、舛田守相撲部監督

冒頭の学長挨拶、藤島親方ご挨拶の後、舛田守監督より五島選手の紹介がありました。

「まずはご出席の皆様に御礼申し上げます。また、学友会並びに相撲部OBの方からのご指導ご鞭撻に御礼と感謝を申し上げます。入門については、五島君が３年次の時に藤島親方からお声がけをいただきました。今年も部屋の力士の方を連れて本学にお越しになり、稽古をつけていただきました。そして今年の夏休み明け、五島君本人から藤島部屋に入門して藤島親方の指導を仰ぎたいとの申し出があり、今に至ります。
五島君は自分に厳しく、自身で目標の山を作ってコツコツやり遂げることの出来る、努力の天才であります。親方へのお願いとしてましては、妥協を許さず、生活面も含めて厳しい指導をしてほしいと思っています。性格の良さと持ち前の明るさ、そして迫力のある相撲で人気力士になってもらい、ちびっこ相撲の子どもたちから『好きな力士、目標とする力士は藤島部屋の五島さん』と言われるくらいの力士になってほしいと思います。」

続いて五島選手より、挨拶がありました。

「拓殖大学の４年間、舛田監督率いる相撲部において押し相撲を磨いてまいりました。藤島部屋に入門後は藤島親方ご指導を賜り更なる成長を遂げ、一日でも早く関取に昇進できるよう稽古に精進します。」

― 五島さんにお聞きします。改めて藤島部屋に入門した決めた理由と今後の目標についてお聞かせください。

「藤島部屋に決めた理由は、自分の相撲スタイルは押し相撲であり、藤島親方の相撲は自分が目指すべき相撲だからです。目標は、まず関取昇進を目指して応援してくださっている皆さまに良いところがお見せできるよう、頑張りたいと思っています。」

― 藤島親方にお聞きします。五島さんを初めて見たときの印象と魅力、今後の期待についてお聞かせください。

「彼が大学に入った時くらいから良い選手だなと思っており、昨年舛田監督にお願いをして稽古を見に行かせて頂いたり、力士を連れて稽古に行く機会を頂くなかで、相撲内容もそうですが、色々なものを吸収しようする姿勢がよく見受けられました。
名門の拓大相撲部で４年間頑張ってきたので、大相撲でも活躍してくれるだろうと期待しています。」

― 舛田監督にお聞きします。４年間で成長したところ、相撲部ではどんな存在ですか。

「五島君は自分に厳しく、目標を作って本当に努力をしているのが目で分かる選手。早く優勝をさせてあげたかったですが、１～２年次はベスト８止まり等の成績が多くありました。しかしながら、３年次の世界選手権の時に日本代表で団体優勝した時から、自信のある取組ができてきたので、この時から強くなっていくだろうなと思いました。
性格もとても良いので、力士になっても人気が出るだろうなと思っています。」

― 五島選手にお聞きします。大相撲を意識したのはいつ頃からでしょうか。

「３年次の世界選手権を終えたころからです。１～２年次は全く意識しておらず行く気が無かったですが、世界選手権で自信がついてきた頃から意識するようになりました。」
―対戦したい相手はいますか。
「対戦したいのは大の里関です。以前一度対戦したことがあり、負けましたが良い戦いが出来たのと、大学から出た力士が活躍されているのは嬉しいので。」

【Pick Up】記者発表後のこぼれ話

多くの部屋の方からお声がけや熱い想いを頂いて、ギリギリまで考えて、答えを出したのがインカレ後でした。親方（元武双山関）の相撲スタイルがやはり自身の目標であることが大きな理由です。部屋も実際に行かせていただいて、稽古は厳しいですが雰囲気も良く、基礎を徹底している力士の方が多いので、自分に合っていると思いました。自分は器用ではないので、小学４年生で始めたころから押し一本でやってきました。ぶれずに、おっつけたり、筈押しの押し相撲を強みに頑張っていきたいです。
好きな食べ物は家系ラーメンですが、食べるのは一杯だけです。
もともとこの体格で増量を意識したことはないです。ご飯の量も意識して増やしているわけではないですが、自然にパンプアップしました(笑)

筈押し…親指を立てて他の4本の指をY字形に開いた「筈（はず）」にした手を相手の脇の下や胸、腹などに当てがって、すくい上げながら押し出す技
おっつけ…「押しつけ」がなまった言葉です。相手の差し手を封じるために、相手が差しにきたり突っ張ったりした時に、自分の肘を自分の脇に押し付け、手は相手の肘に外側から当てがってしぼり上げる技術